0425 いぬの散歩
いぬの散歩
いぬの散歩と言いながら
散歩していたのは他ならぬ僕であった
母校の周りを歩くとふいに花の香りがした
その時ある思いが頭に浮かんだ
30年後の僕はこの瞬間を思い出せるだろうか
このあまい匂いの混ざった春の風を
この愛想の良いいぬと歩いた道の明るさを
この瞬間もいつか懐かしい過去に変わる
そう思うといまの自分の存在なんて
あって無いようなものだと思った
いぬの散歩
いぬの散歩と言いながら
散歩していたのは他ならぬ僕であった
母校の周りを歩くとふいに花の香りがした
その時ある思いが頭に浮かんだ
30年後の僕はこの瞬間を思い出せるだろうか
このあまい匂いの混ざった春の風を
この愛想の良いいぬと歩いた道の明るさを
この瞬間もいつか懐かしい過去に変わる
そう思うといまの自分の存在なんて
あって無いようなものだと思った